Q.タイ伝統医療のお薬は、日本の漢方薬とどう違いますか?

A.タイ伝統医療と日本の漢方基本的な考え方は共通しており、人間の体をホリスティックな存在と捉え、自然の生薬の力を借りて、自分自身の治癒力を高めることを大切にしています。

ただ、タイと日本では気候や自然に生育する樹木草木に大きな違いがあるため利用する生薬の種類に違いが出てきます。

タイ伝統医療でよく利用される生薬には、桂皮や生姜、棗、当帰、甘草など、日本人に馴染みのあるものもありますが、日本語の訳語のないような生薬も多数存在します。

それらの生薬の配合相乗効果は、日本の漢方薬同様長い歴史があり、タイ人の経験と叡智が詰まっています。

聞いたこともないタイ語の生薬は、日本人にとっては戸惑いもあるかもしれませんが、タイという国で暮らす私たちにとっても、この地で自然に育まれたタイハーブを利用すること、体のバランスを整えていく大きな助けになってくれるに違いありません。