漢方薬は古来より、様々な自然の生薬を一定の配合量、煎じることによって服用されてきました。現代ではお湯を注ぐだけで、煎じ薬ができあがる粉末が手に入る便利な時代になっていますが、今でも既成の配合ではなくお一人お一人に合わせたお薬を調合する場合、乾いた生薬をご自身で煎じていただくことになります。ここでは、現代の私たちにあまり馴染みない煎じ薬の一般的な煎じ方についてご紹介してみたいと思います。

ステップ解説「漢方薬の煎じ方」

  • STEP1
    *生薬準備*
    生薬を水でサッと洗う
  • STEP2
    *生薬の沸騰*
    鍋にあけ、水を生薬の3倍量まで注ぎ、強火にかける
  • STEP3
    *生薬の煮出し*
    沸騰したら中火〜弱火にして、グツグツと約1時間煎じる
  • STEP4
    *生薬の抽出*
    火を止め、粗熱がとれたら、煎じ薬(液体)と生薬(出がらし)にわけ、それぞれ冷蔵庫で保存する。

生薬の取り扱いについて

*生薬部分は、色と香りがなくなるまで何回でも利用できますので、1回で捨てずに冷蔵保存してください。
*生薬によって煎じ時間は変わりますので、その都度、漢方医までご確認ください。

漢方薬の煎じ方まとめ

生薬を煎じるのは手間がかかり最初は大変で面倒に感じるかもしれませんが、慣れればそんなに難しいことではありません。
また、お子様がいるご自宅で匂いが部屋に充満して苦手な方や、煮出す用の大きな鍋がない等の場合は、当店にて300バーツで生薬煎じサービスも承っております。
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